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元リケジョがママになりました。

元研究者の、ちょっと変わった視点で見た「世の中」を綴ります。

「考えるカラス」を考える。

カテゴリー無し。

 

考えるカラス
Eテレ 毎週火曜日 午前9:10〜9:20


考えるカラス [理科 小中高]|NHK for School

 

面白い番組です。
科学の考え方がよく分かります。
こういうの、学校でやって欲しかったなぁ、そうしたら、科学に抵抗がない子供が増えただろうに、と思える番組です。

 

番組の詳細は、NHK Eテレのサイトをご覧ください。
簡単にまとめると、

物理問題が出される→ある仮説を立てる→実験する→結果が出る→さあ、なぜこうなったか考えてみてね、

という内容。

答えは教えてもらえません。

 

「そうそう、この感じ!これぞ研究だよね!」と思わせる番組。

研究って、答えは誰も教えてくれないのです。みんなで考えて、話し合って、「これじゃないかな?」っていう「結論」を作るのです。これは決して「答え」ではないのです。だから、後々に別の視点で行われた実験に、その結論が覆されることもある。その積み重ねで、「正しいと思われる自然法則」が少しずつ明らかになっていき、一方でそれを利用して生活を便利にする発明が生まれる。

 

答えは誰も知らない。
ちょっとこちらがアクションを起こすと(実験すると)、私たちの見えないところで何らかの法則に従って何かがおこり、「現象」になって私達のところに返ってくる。
それをヒントにして、みんなで寄ってたかって、やいのやいの言いあって、そこにどんな法則が横たわっているのかを考える。
それから、新しく有効なヒントをもらうためには次にどんなアクションをすればいいか、みんなで考える。

 

わくわくドキドキです。

壮大で複雑なパズルです。

このパズルが解けたら、人々の生活が劇的に変わるかもしれないのだから、なおさらドキドキです。

 

■■■

 

概念だけだと分かりにくいので、テキトーに例をつくってみます。

① ある恐ろしい感染症に効く生薬(葉っぱ)があったとします。その植物は数が少ないので、葉っぱのうちどの成分が感染症に効くのかを調べて、効果がある成分だけを工場で合成して作ろうということになりました。

② 葉っぱには6つの成分A,B,C,D,E,Fがあることが分かりました。どの成分がどうやって感染症に効いているかはわかりません。

③ この6つの成分をそれぞれ分離して、それぞれ感染症の菌に働かせたところ、菌をやっつける効果はどの成分にもありませんでした。

 

さて、どうしましょう?

 

科学者はいろいろ考えます。

A、1つの成分だけでは効かず、2つ以上の成分が働きあって効果を示すんじゃないか?

B、この葉っぱの成分は菌を直接やっつけるわけではなくて、それを食べた人間の抵抗力を増強することで感染症に効くのではないか?

C、上記のことを解き明かすのには時間がかかりそうなので、この葉っぱ(植物)の生育条件を調べて増やす研究をしたほうが有効じゃないか?

D、その他

 

皆さんはどう考えますか?

そして、次にどんな実験をしましょうか?

ぜひ、エボラ出血熱結核新型インフルエンザを撃退することを課せられた研究者になったつもりで考えてみてください。

 

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研究とはほど遠いうちの母も、この「考えるカラス」を見て、さっそく「えー、不思議!なんでだろう!?」と考え始めました。

「なんでだろう?」は子供でも大人でも持っている、純粋な探究心。これこそ科学的思考の第一歩です。学校で教わる「理科」は、この要素が省略されている場合が多いように感じます。だからスッと入ってこない。敬遠してしまう。

本当は、目に見えること、目の前で起こっている現象すべてに科学の要素が含まれているのです。それを考え、探究することで、誰しもが人々の役に立てるような大発見ができる可能性があるのです。

この「考えるカラス」を見て、面白いと思ったら、もしかしたらそんな大発見をできる素質があるかもしれません!

 

書籍もあるようです。

書籍にも答えは書いてないそうです。あしからず。

 

NHK 考えるカラス―「もしかして?」からはじまる楽しい科学の考え方

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