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元リケジョがママになりました。

元研究者の、ちょっと変わった視点で見た「世の中」を綴ります。

子供を産むということ その5~妊娠後期・母親学級 編

 

こんにちは、コガです。
「子供を生むということ」と題して、妊娠、出産、育児にまつわるアレコレを、経験を交えてまとめ、いつか誰かのために(主に忘れっぽい自分と、ムスメのために)綴っています。
今回は妊娠後期、逆子のことと、母親学級のお話です。

 

逆子ちゃんのリスク、逆子体操

29週目の時点で逆子になってしまいました。まだ赤ちゃんは小さく、ぐりぐり回りやすい状態でしたので、「急いで逆子をなおさないと!」というわけではありませんでしたが、リスク回避のためと、膀胱が蹴られると気持ち悪かったので、逆子体操を教えてもらいました。うつ伏せになって頭を床に、おしりを高く上げた状態で10分キープし、そのあと、お医者さんに指示された側を下にしてそのまま就寝する、というものです。何日かやっていると、あるときズリズリっと赤ちゃんが回るのが分かりました。と同時に、アバラのほうを蹴られるようになりました。次の健診で確認すると、逆子はなおっているとのこと。よかったよかった。

これくらい大きくなると胎動がはっきりしてくるので、お腹の中で赤ちゃんがどっちを向いているかが何となくわかります

赤ちゃん動くと外から見てお腹が波打ったりします。
ある種のホラーですね。自分以外の生命体が自分の中に住んでいる事実。自分が女性であり母親である前に、哺乳動物なんだと実感した最初の瞬間でした。(笑)

ちなみに、この時期に逆子になっている確率は50%程度だそうです。珍しいことでもなんでもなくて、赤ちゃんの気まぐれ次第。この後に逆子が治るかどうかがカギですね。逆子のままお産、となると帝王切開をすることになります。帝王切開をすることで、臓器の癒着が起こりやすくなったり、次回も帝王切開をしなければならないなどのリスクがあります。逆子より厄介なのが横位(赤ちゃんが横を向いている状態)。帝王切開をしても取り出し方が難しいそうで赤ちゃんに危険が及ぶ場合もあるそうです。

骨盤ケアと程よい運動で、逆子になりにくい・逆子が治りやすい体作りをしておきたいところですね。

 

産休直前の試練と暑くて眠れない夜と、ロンドン五輪

産休(産前産後休暇)は、出産予定日の6週間前から出産後8週間後まで取得できます(双子の場合は少し長くなります)。私は有給を使って、予定日の7週間前からお休みをいただきました。この頃というと妊娠33週。お腹が最もパンパンに膨れる時期です。座ったり立ったり、かがんで下に置いてあるものをとったりするのに、毎回、よいしょ!の声が漏れます。動きの鈍さは80代のおばあちゃんのごとし。お腹がじゃまして足元が見えなくなるので、危うく階段を踏み外しそうになったり、洗い物をしていたら水がはねて、知らず知らずのうちにお腹のしたのあたりがびっしょりになったり、足の爪が切れなくなったり。

こんな状態でもお仕事をするのですから、パフォーマンスは平常時の半分程度です。まわりの皆さんにサポートしてもらいながら、なんとか33週まで働ききりました。職場のみなさんには細かいところまで気付いてくださって、温かい声をかけていただいて、本当に感謝感謝でした。

産休に入るとほぼ同時に、梅雨も明け、暑い暑い夏がやってきました。ロンドンオリンピック!…もありますが、妊婦はお腹の中に発熱体を抱えているので、普段以上に暑がりになります。

普段暑がりの主人以上に暑がりになり、夜も汗だくで全然寝付けず(とくに胎動がはじまると余計に熱くなり、しかも痛い)、とうとう別室で冷房を効かせて寝ることになりました。

昼間の気温もぐんぐん上がり、連日の猛暑日
臨月になったらどんどん歩きなさい、とお医者さんに言われていましたが、とてもじゃないけど外を歩いたら干からびてしまうので、近くの屋内型超巨大ショッピングセンターをお散歩するのが日課になりました。同じようにお散歩目的の妊婦さんをよく目撃。みんな考えることは一緒ですね(笑)。

妊娠中期から後期にかけて、骨盤体操もそうですが、お腹が張らない程度に積極的に歩くことは大切になってきます。1つはウエイトコントロールのため。妊娠中に太ってしまうと、下手すると産道に脂肪がついてしまい、難産、もしくは帝王切開になってしまうと聞きました。妊娠中の体重は、妊娠前プラス8~10キロを目標に!
歩く理由のもう一つは、やはり体力作り。私がお産をしてみて一番強く感じたのは、「お産はスポーツ」ということ。助産師さんには、体作りが安産の秘訣とも言われていましたし、実際のお産のときの痛み・苦しみや赤ちゃんを押し出す感覚は、病的なものとは全く違って、むしろ過酷なスポーツをしてランナーズハイになっているような感じでした。詳しくはまた後の「お産編」でお話します。
とにかく、「無理をしない程度に運動」はこの時期大切にしたいことです。

妊娠後期になると、妊娠中毒症というものにも気をつけないといけません。妊娠中毒症は、主に妊娠後期におこる高血圧、浮腫、タンパク尿などの症状で、もともと肥満の人、妊娠中に激しく体重増加があった人、35歳以上の高齢出産、もともと腎臓などに持病や既往歴がある人などがかかりやすいそうです。血管が切れてしまったりで母体に危険が及んだり胎児の生育不良がおこるので、異常を見つけたら早急な対応が迫られます。

その他、妊娠後期には、足のむくみ、貧血、こむら返り等に悩む妊婦さんがたくさんいます。私は軽い貧血になり、鉄剤を処方されました。併せて、ビタミンCや葉酸を多く摂るように言われました(鉄分の吸収や血液を作るうえで大切だそうです)。赤ちゃんの血流量がぐんと増える時期ですので、鉄分は特に意識しておく必要があるそうです。

 

母親学級(後期)

私のお世話になっていた産院では2回ほど母親学級がありましたが、34週前後には後期母親学級がありました。内容は、「お産の流れ」と、「母乳育児」でした。

 

お産の流れ

準備期

 陣痛開始~子宮口2センチ

 初産の場合は6~8時間

 陣痛の間隔5~10分

 陣痛の強さは人によってまちまちだそうですが、生理痛の強いやつくらい、が目安だそうです。

加速期

 子宮口2~4センチ

 初産の場合は約2時間

 陣痛の間隔2~4分

 生理痛を超えた強い痛みになります。これは間違いなく陣痛だ!と気づく程度。

極期

 子宮口4~10センチ

 初産の場合は約4時間

 陣痛の間隔1~2分

 陣痛が最も強い時期で、ゆっくりゆっくり呼吸をしながら「いきみ」を我慢し(散らし)ます。ここが一番辛いところです。徐々に赤ちゃんが降りてきて、子宮口がひらいてきます。例の、ヒッヒッフーは特に気にしなくていいそうです。とにかく力を抜いて、「散らす」こと。

娩出期

 子宮口全開大(10センチ)いきみ開始~産まれるまで

 初産の場合、約2時間

 陣痛にあわせて呼吸を止めていきみます。赤ちゃんは旋回しながら産道を通って少しずつ出てきます。陣痛がおさまっている間は深く呼吸をして、赤ちゃんに酸素を届けます。場合によっては会陰切開(赤ちゃんの出口を切ること)をします。赤ちゃんの頭が出たらすぐにいきみをやめて、ハッハッと短い呼吸をします。

赤ちゃん誕生!

後産期

 初産なら15~30分間

 胎盤が出てきます。子宮が収縮し、悪露が出ます。出口が切れていれば、縫合したりします。

 2時間程度は分娩台で休み、産後の経過(出血量など)をみたり、カンガルーケア(産まれてすぐ赤ちゃんをだっこし、スキンシップをする)したり、初乳を飲ませたりします。 

教科書通りにいけば、お産は陣痛から始まりますが、陣痛より先に破水が起こることも少なくないそうです。破水は子宮の膜が破れて羊水が漏れ出てしまうこと。まさに、水風船が割れたように、パシャッという感覚があり、ほとんどの場合は「あ、破水した!」と気づくそうです。その場合は、夜用のナプキンを当てて、陣痛を待たずにすぐに病院に連絡。感染症の危険があるので、シャワーは×です。病院では抗生剤を点滴され、陣痛促進剤で陣痛をおこして出産となります。
また、大量の出血があった場合もすぐに病院に連絡、だそうです。

 

 

母乳育児

まず母乳には、ミルクにはない、赤ちゃんへの素敵なプレゼントがたくさん含まれています。代表的なのは、免疫力。母乳には免疫グロブリンが含まれ、これが赤ちゃんに移行することでお母さんの免疫力を赤ちゃんに与えることができると言われています。

赤ちゃんからもプレゼントがあります。お乳を吸われるという刺激でプロラクチンというホルモン量を増やし、幸福感と眠気を誘います。体力を使い切ったお母さんが、こんなにも早く回復し、3時間おきの授乳に耐えられるのはホルモンのお陰とも言われています。

 

赤ちゃんが生まれた後、母乳がすぐにピューピュー出るようになるわけではありません。赤ちゃんに吸われるという刺激が、母乳の生産を上げるのです。

赤ちゃんは3日分の栄養を持って産まれてきます。その間に、少しでも多くの刺激をもらって、赤ちゃんに十分な量の母乳を作る必要があります。基本は、とにかく泣いたらおっぱい、泣いたらおっぱい何時間おき、と決まっているわけではなく、泣いていたら吸わせます。運良く赤ちゃんがぐっすり寝てくれても、お乳の間隔は4時間以上は開けず、起こしてでも飲ませたほうがいいそうです。

 

お産に向けて乳のマッサージは重要です。特に重要なのは、乳首のマッサージ。赤ちゃんが飲みやすいサイズと柔らかさになるように、念入りに行う必要があります。方法は、「つまんで引っ張る」。母親学級後に助産師さんから教えてもらいましたが、痛いくらいにつまんで引っ張ります。赤ちゃんのため、と思って、それから毎日頑張りました。

 

参考:

e妊娠 http://www.ikujizubari.com/sango/feed_construction.html

母子手帳副読本(2013年度版) 母子衛生研究会

癒着どっとcom http://www.kaken.co.jp/mamechishiki/yuchaku/fujin03.html  

 

 

次回は、正産期のお産の兆候~お産までのお話です。

 

 

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